肥満症|Brilliant Clinic Tokyo | 神保町駅徒歩1分 #内科#生活習慣病#アレルギー#泌尿器科#栄養療法

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肥満症

肥満症|Brilliant Clinic Tokyo | 神保町駅徒歩1分 #内科#生活習慣病#アレルギー#泌尿器科#栄養療法

肥満症

肥満症(ひまんしょう)とは、単に体重が重い「肥満」とは異なり、脂肪組織の過剰な蓄積によって健康障害(合併症)を引き起こしている、またはそのリスクが非常に高く、医学的な治療が必要な「疾患(病気)」です。

日本における診断基準や、その背後にある複雑な病態の仕組みについて分かりやすく解説します。

  1. 肥満と肥満症の違い

日本の基準では、以下のように明確に区別されています。

  • 肥満
    BMI(体格指数)が 25kg/m² 以上の状態。これはあくまで「太っている状態」という指標であり、これだけでは治療対象になりません。
  • 肥満症
    BMI 25 以上で、肥満に起因する健康障害を合併しているか、内臓脂肪型肥満により将来の危険性が高い状態。
  • 高度肥満症
    BMI が 35kg/m² 以上の重度の状態。
  1. 肥満症の2大病態メカニズム

なぜ脂肪が増えると病気になるのでしょうか。その原因は大きく分けて2つのメカニズム(病態)があります。

代謝性・分泌性の病態(内臓脂肪の悪影響)

内臓の周りに蓄積する「内臓脂肪」は、単なるエネルギーの貯蔵庫ではありません。実は、さまざまなホルモンや生理活性物質(アディポカイン)を分泌する巨大な内分泌器官です。
脂肪細胞が肥大化・悪化すると、この分泌バランスが崩れ、全身に悪影響を及ぼします。

  • インスリン抵抗性の低下:血糖値を下げるインスリンの効き目が悪くなり、2型糖尿病を引き起こします。
  • 慢性炎症と動脈硬化:悪玉物質(TNF-αやIL-6など)が増えることで血管に慢性の炎症が起き、高血圧脂質異常症心筋梗塞・脳梗塞のリスクを高めます。
  • 異所性脂肪の蓄積:本来溜まるべきではない肝臓などに脂肪が溢れ出し、脂肪肝(MASLDや肝硬変、腎臓病(肥満関連腎臓病)を誘発します。

物理的・解剖学的な病態(ウエイトによる負荷)

増えすぎた体重や脂肪の「重さ」「体積」そのものが、物理的に体を圧迫することで起こる病態です。

  • 関節や骨への負荷:ひざや腰に過剰な負担がかかり、変形性膝関節症や脊椎の痛みを引き起こし、歩行困難などの運動器疾患に繋がります。
  • 気道の圧迫:首まわりに脂肪がつくことで睡眠中に気道が塞がり、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(SASや、肺の換気が不十分になる肥満低換気症候群を引き起こします。
  1. 肥満症と診断される「11の健康障害」

日本肥満学会のガイドラインでは、肥満(BMI 25以上)に加えて、以下の11の健康障害のうち1つでも合併している場合に「肥満症」と診断されます。

分類 具体的な健康障害(合併症)
糖・脂質代謝 ① 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常)
② 脂質異常症
血管・循環器 ③ 高血圧
④ 高尿酸血症・痛風
⑤ 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)
⑥ 脳梗塞・一過性脳虚血発作(TIA)
内臓・消化器 ⑦ 脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患など)
生殖・婦人科 ⑧ 月経異常・不妊
呼吸器 ⑨ 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
運動器 ⑩ 運動器疾患(変形性膝関節症・股関節症・変形性脊椎症)
腎臓 ⑪ 肥満関連腎臓病

(厚生労働省 e-ヘルスネットや各医療専門情報に基づく )

  1. 治療の基本的な考え方

肥満症の治療目標は、美容目的の減量とは異なり、「健康障害(病気)の改善・予防」にあります。

  • 目標値:まずは現在の体重の3%5%(高度肥満症の場合は5%〜10%以上)の減量を目指します。これだけでも代謝データや関節への負担が劇的に改善することが分かっています。 [
  • アプローチ:食事療法や運動療法による生活習慣の改善が基本ですが、医師の指導のもとで肥満症治療薬(GLP-1受容体作動薬など)の処方や、重症の場合には外科的治療(減量手術)が行われることもあります。

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