気管支喘息
気管支喘息
気管支喘息とは、空気の通り道である気管支に慢性的に炎症が起こることによって、気管支が狭くなり、ゼーゼー、ヒューヒューといった音が聞こえたり、咳、呼吸困難などの発作が生じる病気です。これらの症状は夜間から早朝にかけて発症しやすい傾向があり、安静にして自然に改善することもあれば治療を行なって改善することもあります.
喘息の原因はさまざまですが、遺伝的要素は大きいです。家族が喘息の場合には喘息になる可能性が大幅に高まります。
それに加えて、ハウスダストやダニなどの特定のアレルゲンを吸い込むことで気管支でアレルギー反応が起こり、気管支喘息を発症することがあります。また、刺激性のガスや細かいほこりなど、アレルゲンではない物質を吸入することでも気道が過剰に刺激され、交感神経が緊張して気道の収縮が起こることがあります。例えば煙の多い場所で仕事をする方は職業性喘息と言って喘息を発症することがあります。そのほかにアスピリンなどの薬が原因となったりアルコールなどが原因となることもあります。
喘息の治療薬には飲み薬や貼り薬などさまざまなタイプがありますが、現代の喘息治療では吸入薬が全てと言っても過言ではないほど大切です。飲み薬や貼り薬に比べて空気の通り道に直接作用するため効果が高い反面、全身に吸収されないため副作用は少なく妊婦さんでも使うことができます。パウダーを吸い込むタイプと、霧のようなミストを吸い込むタイプに分かれさまざまな種類がありますが、患者さんによって使い分けます。
治療に加えて、ダニ、動物のフケ、カビなど発作を引き起こす原因物質が分かっている場合には、それらを避ける対策を行うことが有効です。具体的には部屋の掃除や枕や布団などの寝具の洗濯などが挙げられます。また、布張りの家具、ぬいぐるみ、カーペット、カーテンを少なくとも寝室からは除去し、ペットの飼育は避けるのが理想です。
TOP