2026年9月30日

近年、妊活では卵子・精子の「質」においてミトコンドリア機能が注目されています。成熟卵は体内で最もミトコンドリアに富む細胞の一つで、数十万個ともいわれ、成熟・受精・初期胚発生にATPを産生します。受精後、胚盤胞期まではmtDNAの複製がほぼ起こらないため、卵子が持ち込むミトコンドリアの量と質が重要です。ミトコンドリアの機能低下=ATP産生低下=卵子機能低下に関与します。一方、精子でも運動性を支えており、男女ともにミトコンドリア機能が妊活における重要な視点となります。
【PQQ → CREB → PGC-1α → NRF-1/2・TFAM → ミトコンドリア新生】
PQQの特徴は、「ミトコンドリア新生」
生殖加齢モデルの高齢マウスにPQQを投与し、卵巣機能と卵子の質を評価した研究結果が以下のとおりです。
主な指標
・卵巣機能 ↑
・卵子の核・細胞質成熟能 ↑
・受精能 ↑
・着床前胚発生能 ↑
・ミトコンドリア動態 改善
・ROS ↓/アポトーシス ↓
結果として妊孕性も向上しました。トランスクリプトーム解析ではリソソーム機能の回復も示され、高齢女性の不妊への応用が期待されています。
